自宅にInternet回線を契約して、無線LAN環境を導入すると利便性が高まりますよね。
ところで自宅の無線LAN環境ってセキュリティ対策はしていますか?
無線LAN環境を導入するために必要な機器(ルーターなど)は、昨今は設定なしでも初期設定がされているものが多く知識がない方でも気軽に導入できるようになりました。
設定不要で利用ができる反面、「セキュリティ面に関しては全く行っていない」、「セキュリティ対策ってなに?」という方も多いのではないでしょうか。
自宅だから大丈夫だろう、と安心する気持ちはあるかもしれませんが脅威は突然やってきます。
被害を受けてから後悔するよりもできる対策は実施しておいた方が安心です。
本記事では今からでも簡単にできる、最低限実施しておいた方がよいセキュリティ対策をご紹介します。
1.管理画面のログオンパスワードの変更
無線LANルータなどの機器の管理画面へアクセスするためのアカウントです。
上記は私の自宅で利用している無線LANルータへ、Webブラウザでアクセスする際の入力画面です。
どのメーカーの無線ルーターも初期アカウントが設定されており、ユーザ名+パスワードを入力してログインしますが、パスワードが設定されていない初期アカウントも存在します。
実際、私の自宅ではもう1台Buffaloというメーカーの無線LANルーターを利用していますが、ユーザ名:root + パスワード:なし という初期アカウントですぐにログイン可能です。
少し知識のある方ですと簡単にログインができてしまう可能性があります。
管理画面へアクセスされてしまうとあらゆる設定が変更可能となりますので、Internetの利用だけでなく、自宅環境の大事なデータまで盗まれてしまう可能性があります。
以下はログオンパスワードの変更画面です。
メーカーによって項目は少々異なりますが、「管理」→「システム」といった項目からパスワード変更を行うことができます。
初期アカウントの変更はすぐに可能ですので早めに実施してしまいましょう。
2.MACアドレスフィルタリング
https://www.allied-elesis.co.jp/ より引用
無線LANルータに接続できる端末をMACアドレスの情報をもとに制限を行う機能です。
たとえば上記の図では、「00:09:41:XX:XX:ZA」と「00:09:41:XX:XX:ZB」のMACアドレスを持つ端末は「接続を許可するMACアドレス」に含まれていないため、無線LANの設定を行っても接続することはできません。
自宅で無線LANを利用する端末が決まっている場合は、端末のMACアドレスを調べてフィルタリングしてしまいましょう!
MACアドレス・・・端末毎に割り当てられた一意の物理アドレスのことです。
iphoneの場合は、以下のように簡単に調べることができます。
「設定」→「一般」→「情報」→「Wi-Fiアドレス」
無線ルータでの設定方法の例もご紹介です。
「ワイヤレス」→「ワイヤレスMACアドレスフィルタリング」より設定
3.ファームウェアアップデート
最後にご紹介するのはファームウェアアップデートです。
無線LANルータにはファームウェアというソフトウェアが組み込まれており、脆弱性が見つかった場合や機能強化時にメーカーより新しいファームウェアが提供されます。
1か月に一度は新たなファームウェアが提供されていないか確認し、アップデートを行いましょう。
アップデートを行わずにそのまま運用を続けると、脆弱性が放置され悪意のある者が攻撃をしてきた場合
大きな被害を受けてしまう可能性があります。
ファームウェアアップデートの方法は大きく2種類あります。
- メーカーサイトよりファームウェアをダウンロードし、無線LANルータへアップロードする。
- 無線LANルータの管理画面より自動更新機能を利用してアップデートする。
お使いの無線LANルータによってアップデート方法は異なりますので付属のマニュアルを参照してみてください。
※付属のマニュアルがない場合は、本体に記載されている型番をメーカーサイトで検索することでマニュアルが参照できます。
無線ルータでのアップデート方法の例もご紹介です。
まとめ
今からでもすぐに設定できる内容をご紹介しました。
無線LANルータの基礎知識を習得して快適なネットライフを過ごしてくださいね!
・無線LANの利用は必要な端末だけに限定(MACアドレスフィルタリング)しよう!
・ファームウェアアップデートはこまめにチェックし最新化しよう!